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「サタンの報告: 神義論」

Authored By M.A.F., IN, USA
Translated By Rev. Takao Kiyohiro, Tokyo, Japan
サタンの報告: 神義論
説教者:マイケル・フューリィ
原文:英語
文: (日本語):清弘剛生
聖書 詩編4編

1。おはよう(BadMorning)、諸君!ヘッヘッヘ、わたしの名前はサタンである。君 たちはきっと不愉快な日を過ごし、くだらない人生を送っていることであろう。 それにしても我々はなんと狂った世界に住んでいることか。上にいるあの老いぼ れは、いったい自分が何をしているのか分かっているのかね?とは言ったものの、 神はあまりに偉大で、素晴らしく、驚くべき方であり、愛と善意に満ちている。 妬ましいかぎりである。わたしはあの方が嫌いだ。わたしは被造物に過ぎないが、 あの方は誰かに造られたわけじゃない。あの方は、ただひとりのまことの神だ。 あの方は完全である。何ものをも必要としちゃいない。決して変わることもない。 もしあの方が変わってしまうなら、そもそも完全ではなかったことになる。もし 神がもっと良くなることができるなら、それはもはや神などではないだろう。あ の方は特別だ。あの方のようになりたいものだ。ずっと以前のことだが、もしか したらわたしはあの方に取って替わることができるかもしれないと思ったことが あった。わたしは天使の階級において、最も力ある三天使のひとりである。わた しは、全体のおよそ三分の一の下級天使たちを、わたしに従うように説得した。 わたしの力を認めさせたのだ。わたしが神をその王座から引きずりおろして、天 国を乗っ取ることができると、わたしは彼らに確信させたのである。わたしは自 分自身をさえ納得させた。わたしは嘘をつくことが上手なので、自分でもその嘘 を信じてしまうほどだ。恐らくわたしは神をあまりにも憎んでいたので、憎しみ によって自らが盲目になることを良しとしてしまったのだろう。わたしは王座を 乗っ取りたかった。わたしには力があると思っていた。わたしはいと高き神の上 に立つことができると思っていた。しかし、そのことを試みた時、神はわたしを 稲妻のごとくすみやかに天から投げ落してしまわれたのだ。神はわたしを低くさ れた。わたしを投げ落とされた。わたしを御前から追い払われたのである。神は わたしを地上に送られた。地上は、本当はわたしの王国じゃない。この世界は神 のものだからだ。そして、神がなぜわたしをここに住むことをお許しになってい るのか、神がなぜわたしを即座に地獄のブタ箱に投げ込んでしまわないのか、君 たちに教えてはならないことになっている。本当はわたしにも分からないのだ、 なぜ神がこの期間、わたしを自由にしておいてくれるのかを。それこそ、悪の神 秘なのである。

2。神はなぜ、創造の秩序の中にわたしがいることを許されたのか。もしわたしが 神のように何でも知っていたら、天国を乗っ取ろうとはしなかっただろう。しか し、一つのことは知っている。わたしは神を妬んでいることだ。わたしよりも優 れているあの方が嫌いだ。そして、どうしたってあの方よりも優れた者にはなり 得ないので、わたしは神を悪く見せることに時間を費やしてきたのだ。ハッハ。 そして、神は時折わたしを御前に戻される。わたしはまだ天に行って信徒たちの 悪行を告発することができるのだよ。

3。実際、わたしの名前は聖書の中に出てこない。「サタン」という称号は告発者、 中傷者という意味である。新約聖書には「悪魔」という言葉が37回、「サタン」 が36回出てくる。そしてベエルゼブブ(蠅の主)、敵対者、敵、悪い者、この 世の君(いいねえ!)、誘惑者、竜、蛇、ほえたける獅子などなど、数々の他の 称号も与えられている。想像してみてくれたまえ。三つ又を持っているわけでも なく、赤い衣を来ているわけでもない。わたしは、神を悪く見せるため、そして 神の形に造られた被造物を悪く見せるために行き巡っている者なのだ。そうだ、 「人間」のことだ。もちろん、君たちのことだよ。わたしは君たち人間がどのよ うな罪を犯しているかを天に報告するのが大好きだ。君たちを告発することが大 好きだ。隣人どうしが互いにうわさ話をするように仕向けるのが大好きだ。これ ほど面白いことはない。わたしは上手だよ。メディアを通じてわたしがO・J・ シンプソンの話をどんな風にしてしまったか、見てご覧。わたしは人々を苦しめ ることにかけてはプロである。しかし、わたしが本当にしたいのは、人々に神を 疑わせることなのだ。神は善い方でない、気にもかけていない、と信じさせるこ とが大好きだ。君たちには、わたしが神であると信じて欲しいのである。たとえ 神々の内の一人ということであってもいい。それでもいいことにしよう。

4。わたしは自分の未来を知っている。地獄で過ごすことになるだろう。地獄は永 遠の牢獄としてわたしのために備えられている。しかし、わたしが盲目にし騙す ことができた者は連れていくことができるのだ。わたしは神が君たちを愛してい ることを知っているから、もしわたしが君たちを人間的な知恵に満たし、神の啓 示された言葉を疑わせ続けるなら、君たちを滅ぼすことができて、神の心を引き 裂くことができる。わたしが地獄に連れていく罪人は、一人ひとりが神の悲しみ を意味するのだ。それこそわたしが神に復讐する唯一の方法なのである。アンド リュー・サング・パークという神学者は、「傷ついた神の心(Wounded Heart of God)」という本の中で次のようなことを言っている。わたしの専門はゆがめられ た間違った引用をすることだから、正確には引用しないけどね。

5。神も苦しんでいるのである!私たちが痛む時、神は気にかけておられる。神は、 罪があまりに強力だから苦しんでおられるのではなくて、神の愛があまりに熱烈 なために人間の苦しみに対して無感覚でいられないから苦しんでおられるのであ る。犠牲者の苦しみが神の心を引き裂く以外、この世のどんな力も神を傷つける ことはできない。十字架は、犠牲者たちの苦しみに神が完全に参与しておられる ことを象徴しているのである。

6。そういうわけで、わたしは君たちゴキブリどもを出来るだけ多く踏み潰そうと 思っている。これがわたしの戦略だ。わたしは初めから、人類を滅ぼそうとして いた。わたしは偽りを持ち込み、その結果、死がこの世界に入り込み、神の愛す る被造物を滅ぼすものとなったのだ。しかし、神は別のプランを持っていた。す なわち、救いと永遠の命をもたらし、わたしよりも優れた被造物を造ることだ。 このオレ様より優った者をだ!聖書などわざわざ開かなくてよろしい。ヘブライ 人への手紙2:5-10には、人間は天使よりもわずかに低く造られたのだが、復 活を経験し栄光の体を受けた後には、サタンやいかなる天使よりも力あるものと なる、と書いてある。神はさらにわたしの戦略を滅茶苦茶にしてしまった。神は ユダヤ人と呼ばれる特定のグループを選んだ。わたしはアブラハムの時代から、 このイスラエルという国家を滅ぼそうとしてきたのだ。創世記から出エジプト記 までに見られるように、わたしは本当にこのことに苦労した。わたしが滅茶苦茶 にしたものを、神がいつも元通りにしてしまうのである。わたしは、表面的には 成功を収めた。例えば、創世記は四つの大河の間にある素晴らしい楽園に始まる が、エジプトの棺をもって終わっている。信徒たちは、死者は死者のままではな いことを知っているし、周りの現実の荒涼とした姿に打ち負かされてしまうこと はないだろう。しかし、なおわたしの計画したように、君たち人間連中が死んで いくのをわたしは目にしているし、それは楽しいことでもある。けれども、やは りわたしは敗北しつつある。見た目にはわたしが勝利しているように見えるのだ。 けれどもこれらのイスラエル人の弱さを通してさえ、神は御自身の言葉を与えて きたし、犠牲の制度を通して贖いの計画も与えてきたのである。この神はわたし より一枚上手だ。君たち人間を救うために死を用いておられるのだから。イエス・ キリストが十字架にかけられ、神の御子が滅ぼされるように仕組んだ時でさえ、 神は君たちに善きことをするためにそれを用いてしまった。十字架がなければ、 空の墓も復活もないし、君たちに救いなどなかったのだ。あの素晴らしい受難の 金曜日に、わたしはイエスを亡き者に出来たと思った。勝利したと思ったのに、 ちくしょう、また失敗してしまった。大失敗しちまった。今となっては、君たち が復活の良い知らせを信じさせないようにすることで精一杯だ。だからこのこと については、もう口をつぐんだ方が良かろう。ところで罪を少々いかがかね。罪 深いモノについては相当行けるくちに見えるんだけどね。

7。このことをもう一度言わせてくれ。わたしの最大の策略は、君たちのような人々 に、神は意地悪で善い方などではない、と信じさせることなのだ。わたしは道理 と論理を用いる。例えば、もし神が全能なら、なぜ神はわたしを止めないのだ。 なぜ犯罪や飢餓や病気をただちになくしてしまわないのだ。もし神が力を持って おり、善なる方であるなら、なぜもっと別なことをなさらないのだ。実際、わた しでさえ、その問いの答えを知りやしない。でもね、わたしはその問いをもって、 神の善意を信じていない人ならば、いくらでも悪いことに用いることができるの だよ。もし人が信仰を現実に向かっての出発点にしないなら、わたしは彼らを虜 にしてしまったようなものだ。わたしは多くの大学の教授たちを捕らえてしまっ ている。哲学や科学は証拠や証明を求めるものだからさ。彼らが本を書くために は、論証をしなくてはならないし、賢そうな内容にしなくてはならない。実にわ たしの悪事もここまで来れば科学だよ!神は本物の証拠を与えているけれど、そ れは信仰の目を持たないと見えないのだ。神は世界を造られた。神は至るところ に御自分の署名を残された。祈りこそ、神がおられることを証明するための最良 の試験管である。神に話しかけてみたまえ。そうすれば神をより良く知ることが できるだろう。聖書における言葉を通して、神に語らせてみたまえ。科学は神を 証明しているよ。ただ、職や名誉を求めている人々の理論によって傷つけられて しまった科学によってではないけどね。おっと、ちょっと待った。わたしはこれ らの良いことを君たちに話してはいけないんだった。わたしが言ったことは忘れ てくれ。博士号を持っている連中の言うことを聞きたまえ。あとのことは我々専 門家に任せておけ。我々こそ適任なのだ。君は何十億という無知でお目出度い大 衆の一人なんだから、そのままでいたらよいのだ。

8。一方、神は信仰と道理を求められる。わたしが神を悪く言うことによって人を 疑いの中に投げ込み、神を論理と正義の法廷に引き出すことができているかぎり、 わたしは主導権を握り続けることができる。しかし、もし人々が、神は善なる方 であり、神は愛と善意に満ちており、神は慈悲深い君主や王であると信じるなら、 彼らは真理を知り、不完全な知識の束縛から解放されることだろう。もし人々が、 神の性格には問題があると信じているなら、彼らは罪の赦しを求めて神のもとに 行くことはないに違いない。そうすれば、彼らはただ自分の方法と決定に依り頼 むほかないわけだ。すると、皆は善悪の感覚を失うことになる。神を失えば、人 は皆、自分の目に正しいと見えることを行うようになるのだから。それは地上に 地獄をもたらすだろう。戦争。犯罪。身勝手な行為。わたしの王国だ。けれど、 もし彼らが善き主に依り頼むなら、現実の秘密を解く鍵を見つけたことになる。 彼らは人生と存在の意味を理解するだろう。すなわち、神を愛すること、そして 自分自身のように人々を愛すること。シーッ。これは聞かなかったことにしてく れ。

9。どうも、つまらなくなってきた。何か悪いことをしなくてはならない。わたし が悪いことを始める前に、わたしが好んで使う他の嘘を手短に要約してあげよう。

10。飲酒は大人になるための方法であり、大人らしく見せるための方法であると 若者たちに信じさせることができさえすれば。

11。若者が、性的な事柄についての神の御心を学ぶ代わりに、ポルノを見、結婚 の絆なしで床を共にするようにさせられれば。

12。盗みと誤魔化しが物を得る最良かつ最短の道であると、人々に信じさせるこ とができさえすれば。

13。神を礼拝するよりも、家族を遊びに連れていく方が大事であると、人々に信 じさせることができさえすれば。

14。宗教なんて科学以前の迷信的魔術的な世界観に過ぎないのであって、この論 理的哲学的科学的かつ技術的な社会においては発言権など持たないのだ、と人々 に信じさせることができさえすれば。

15。クリスチャンが互いに敵対するようにさせられれば。

16。地獄は一つの大きな素敵なパーティで、天国は退屈な永遠の礼拝グーグーだ と信じさせることができさえすれば。

17。ああ、だけとともかく、神は君たちのことなど気にかけていないし、善い方 でもないと信じさせることができさえすれば。

18。というのも、わたしの一番お気に入りの嘘は、君たちに神とその善意を疑わ せることなのである。だから人々はわたしを中傷者、悪魔、サタンと呼んでいる のだ。次に君たちに問題があった時には、神に助けなど求めないように。ただ君 たちが不愉快な混乱に落ち込むことを許された神を非難すればがいいのさ。。。 捕まえたぜ!

 
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